映画「東南角部屋二階の女」パンフ

真剣に生きることを避けている若者たちと、日常を丹念に生きている表舞台から退いた人たち。同じ場所と時間を共有し、同じ想いを胸に抱くまでの、その緩やかで心揺さぶられる日々を描いた、どこか懐かしくも新鮮な光を放つ物語。
死んだ父親の借金を背負い、古アパートが建つ祖父の土地を売ろうとした僕。理不尽な仕事から逃れようと突発的に会社を辞めてしまった後輩。フリーの仕事もままならず、結婚でその不安を解消しようとする彼女。目の前の問題から逃げてきた3人は、取り壊し寸前のアパートに偶然集まり、あの人たちに出会った。そしてわかった、彼らの生き方が。それがわかったとき、ほんの少し何かが変わり世界が違って見えてきた...。

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〈ストーリー〉
莫大な借金を残して父親が亡くなったとき、野上の頭に浮かんだのは祖父が所有する土地を売って返済するということ、ただそれだけだった。その土地には、誰も住んでいない古いアパートが建っているだけ。なんの問題もないように思われた。愛着のもてない会社を辞め、自称家付きの女性と見合いもし、人生をやり直すきっかけを掴もうとしていた。しかし祖父・友次郎は首を縦には振らなかった...。
先輩の野上が会社を辞めるらしいと聞いた時、三崎の心はざわついた。もうだいぶ前から得意先からのクレームを一身に受け、心身ともに疲れ果てていた三崎。休日にもその電話に追われていた。それで突発的に三崎も会社を辞めてしまう。そんな彼に、恋人のアヤはあきれ返る。「二人でいた意味ないじゃん」と...。
フリーのフードコーディネーターと言えば聞こえは良いけれど、スポンサーの言いなりでギャラも安く、そのほとんどが肉体労働。もうすぐ30というのに、涼子の人生はしおれていくばかり...。おまけにアパートの更新まで日がなく、更新料すら払えない。結婚し、そこに逃げ込むしか生きる道は残されていないとばかりに結婚相談所に登録し、お見合いに挑んだものの、そこに現れたのは、失業寸前、借金持ちの野上だった...。
様々な事情と思いを抱えた3人は、誰も住んでない古いアパートに住み始める。野上は隣りの母屋に住む祖父を説得し、土地を売るために。三崎はアヤから追い出され、住む場所を失ったために。涼子は更新料の払えないアパートから出るために。前向きな希望も夢も失った3人がひっそりと住むには、おあつらえ向きのアパートだった。
4世帯のそのアパートには不思議な部屋があった。野上の手元にも鍵がない「201号室」。202号室に住み始めた涼子は、その201号室とを隔てる押入れの壁に不思議な穴を見つける。「願いごとかないます」という落書きが記された不思議なその穴は、覗いてみても濃い闇が広がっているだけだった...。

製作/2008年
公開/2008年 日本映画 104分

監督/池 田 千 尋
脚本/大 石 三知子

出演/西 島 秀 俊
    :元サラリーマン/野上 孝
   加 瀬   亮
    :孝の元会社後輩/三崎 哲
   竹 花   梓
    :フードコーディネーター/豊島亮子
   塩 見 三 省
    :畳屋「ロク」主人/石山清六
   高 橋 昌 也
    :孝の祖父/アパートの地主/野上友次郎
   香 川 京 子
    :居酒屋「ふみと」女将/
     「藤野女子アパート」女主人/夏見藤子

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