映画「パンドラの匣」チラシ

2009年、太宰治は生誕100年となります。今なお新しい読者を獲得し続けている「現役」の小説家であり、今年から来年にかけて太宰を原作とした映画が立て続けに公開されます。『パビリオン山椒魚』の若き天才監督・冨永昌敬が選んだのが「パンドラの匣」で、この作品はズバ抜けて異質な作品です。
日本が太平洋戦争に負けた年。結核療養のため山里の健康道場に入った青年は、年齢や境遇も異なる仲間たちに囲まれ、「新しい男」になることを目指す。生命力に溢れた2人の看護婦さんへの甘酸っぱい気持ちや、結核による突然の仲間の死など、日々の心の揺れを、親友宛の手紙にこまめに書き続ける...。

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〈ストーリー〉
太平洋戦争中、利助は身体の弱さから、家族からの余計者だと思い込んでいた。母親の心配をよそに、利助は自分をいじめるように畑仕事に精を出す...。

1945年8月15日正午、利助は天皇の玉音放送を聞き、「新しい男」に生まれ変わったと感じた。しかしその後、ひどく肺から血を吐くようになり、山の中にある結核療養所「健康道場」へ入ることになる。
そこでの治療法は少し変わっていた。屈伸鍛錬に、塾生(患者)の背中を助手(看護婦)がブラシで擦る日課などなど。そして独特の習慣もあり、塾生も助手も互いにあだ名で呼び合う。また、助手から「がんばれよ」と声をかけられたら、「よしきた」と答える決まりになっていた。利助はすぐに「ひばり」と名付けられたのだ。

ある日、詩人の「つくし」の結核が完治し、晴れて退場することになる。すれ違いに、新しい組長(看護婦長)として「竹さん」がやってくる。以後、「ひばり」は早くも「つくし」を恋しがる助手の「マア坊」のことや、「竹さん」は別嬪〈べっぴん〉ではないといった品定めなど、健康道場の生活や日々の思いを、「つくし」宛に手紙でまめに伝えるようになっていく。
そして、「新しい男」を自負する「ひばり」は、好意でご飯の盛りを多くした「竹さん」を「古いタイプ」だと怒り、他の塾生向けとは違う特別な土産をくれた「マア坊」をモダンだと讃えたりした。
このところ具合が悪かった鳴沢さんが亡くなり、場長は講話放送で、人間を永遠に不幸にもだえさせることになった「パンドラの匣」に触れ、「諸君は、ひそかに『希望』という文字が書かれた石を探すべく鍛錬に励んでいる」と伝える...。

「ひばり」のいる桜の間に大学生の「固パン」が入ってきた。助手相手に英会話を披露する「固パン」にカチンと来た「かっぽれ」は、らっきょうの空瓶がきっかけで口げんかを始め、最年長の「越後獅子」があわてて仲裁に入る。
「ひばり」の手紙から「竹さん」に興味を持った「つくし」が道場に遊びに来た。彼は、「竹さん」をすごい美人だと評し、「越後獅子」の正体は『オルレアンの少女』も書いた有名な詩人・大月花宵だと明かす...。

ある夜、「マア坊」から布団部屋に呼び出された「ひばり」は、「マア坊」に「つくし」のことを「好きだわ」と白状させる。しかし、「『竹さん』と仲良くしちゃだめよ」とも言われ、困惑する...。

久しぶりに、母親が差し入れを持って訪ねて来た。別れ際に、「ひばり」は母親から「竹さん」の縁談を知る。彼は初めて自分の気持ちに正直になり、「竹さん」に一目会ったときから恋をしていたことに気づくのだった...。
公式サイト、http://pandoranohako.com

製作/2009年
公開/2009年10月10日 日本映画 94分

監督・脚本/冨 永 昌 敬
原作/太 宰   治『パンドラの匣』

出演/染 谷 将 太
    :利助「ひばり」/青年
   川 上 未映子
    :「竹さん」/看護婦長
   仲   里依紗
    :「マア坊」/看護婦
   窪 塚 洋 介
    :「つくし」(ひばりの親友)/詩人
   ふかわ りょう
    :「固パン」/大学生
   小 田   豊
    :大月花宵「越後獅子」/患者・詩人
   杉 山 彦 々
    :「かっぽれ」/患者
   KIKI(キキ)
    :大月キヨ子
   洞 口 依 子
    :(利助の母)
   ミッキー・カーチス
    :結核療養所「健康道場」場長

映画チラシ(10円~)・パンフレット販売
『映画パンフ・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

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