映画「暗室」チラシ

「結婚を考えたことは、本当に1度もないのか?」
「ないわ...あたし、セックスが大好き...結婚すると、そのセックスがなくなると思うし、世間につじつま合わせる生活すると快楽は消えていくと思うの...」。

にっかつ創立70周年を記念して、吉行淳之介の同名小説を、作家・浦山桐郎が14年ぶりに古巣でメガホンをとった文芸エロス大作。
官能的文学を得意とする中年作家・中田は、妻の事故死という疑惑に満ちた過去を引きずりながら、華道の師匠、パトロンのいる女、レズビアンの女らと多彩な女性関係を結び続ける。濃密な情事の果てに、中田と訣別していく愛しい女たち...。男にとって限りなく暗室である女を追い求め、深い官能に浸りながら、中田の深層に去来したものは果たして何であったのだろうか...。

画像
画像
〈ストーリー〉
中田修一・40歳。官能作家として文壇に踊り出た彼の私生活は、さながら現代に蘇った光源氏のごときであった...。
執筆の手を休めて中田は、12年前に事故死した妻・圭子に思いを馳せる。当時、若手有望作家として売れていた山野井への嫉妬もあって中田は、頻繁に訪ねてきた山野井と圭子の仲を不信に思っていた。その真偽を問いつめながら、中田は圭子に手荒いSEXで責めたてた。
「今日のあたな...荒っぽかった」と、いつになく興奮した圭子がつぶやいた。
圭子の事故死...それは疑惑に満ちたものであった。中田は、夫という名のかせから解放されたが、妄想だけが古傷のように残った...。

男としての魅力に溢れた中田に群れ寄る女たちは数知れなかった。
華道の師匠・多加子との逢い瀬は秘めやかに続いた。「君はいつも危ない人だ」と耳元で囁く中田に、多加子はめまいを感じる。

バーで知り合ったレズの女・マキも躊躇なくラブホテルに誘った。「男と女が2人っきりになるということは、この形になることだよ」と言う中田に抱かれ陶酔境をさまようマキ。「でも不思議...嘔気がしないわ...」。

パトロンのいる夏枝との出逢い。「行こう」という中田の強引な誘いでホテルに入った夏枝は「仲間うちの匂い」に触発される。ベッドの上で、夏枝は芯を貫いてくる強靭な中田の肉体にしがみつき、悶えた...。

英題/CAMERA OBSCURA
製作/1983年
公開/1983年 日本映画 122分

監督/浦 山 桐 郎
原作/吉 行 淳之介『暗室』
脚本/石 堂 淑 朗

出演/清 水 紘 治
    :中田修一/作家
   木 村 理 恵
    :夏枝/パトロンがいる女
   三 浦 真 弓
    :多加子/華道師匠
   芦 川 よしみ
    :マキ/レズ女
   風 祭 ゆ き
    :中田圭子(修一の亡妻)
   寺 田   農

映画チラシ・新作パンフレット販売
『映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

この記事へのコメント

2011年02月03日 01:04
日本の名優清水紘治と日本の名監督浦山桐郎ですか。



2011年02月11日 16:34
以前清水紘治の悪役を拝見したことがあります。
じゅまんじ
2013年01月28日 22:59
チラシ裏面の館名がすごく懐かしいです。
テアトル会館は過去に「カサンドラ・クロス」と「ラストコンサート」の2本立て上映などを鑑賞した思い出のコヤでしたね。
香林坊に当時あった映画街からは少し離れていたと思いますが、このチラシで場内の雰囲気を久々に思い出してしまいました。
「暗室」はにっかつ(日活)の創立70周年ということと、エロス大作としての格ということもあり、従来のにっかつ系ではなく、東宝洋画系(都内ではニュー東宝シネマ2)で上映されており、前売り券も販売されていました。
最近フィルムセンターで再映されましたので、改めて見直してみましたが、繊細な演出力に圧倒されてしまいました。
古いスレなのに、コメントが長くなりました。
この辺で失礼します。

この記事へのトラックバック