映画「太陽」パンフ

悲劇に翻弄され、傷ついたひとりの人間。彼の名は「昭和天皇、ヒロヒト」。
闇はまだ明けなかった。1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。人は彼を神の子孫だと言ったが、天皇は、「私の体は君たちと変わりない」と言った。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は、地下の待避壕か、唯一被災を免れた石造りの生物研究所で暮らしていた。戦況は差し迫っていたが、彼には戦争を止めることができなかった。その苦悩は、悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲いかかる。夢の中で、米軍の爆撃機は巨大な魚に姿を変え、焼夷弾のかわりに大量の小魚を産み落とし、東京を焼き尽くすのだ。見る見るうちに焦土となる東京。失われる多くの命。うなされるように目を覚ます天皇の孤独。彼は、「和しは誰からも愛されない...」とつぶやき、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。やがて、連合国占領軍総司令官、ダグラス・マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼は日本国にとって重大な決意を胸に秘めていた...。

画像
画像
〈ストーリー〉
地下の防空壕で、朝の食事をする昭和天皇。ラジオからは、「沖縄で多くの学生が最期まで戦う用意を表明し...」と英語の放送が流れている。天皇はラジオを消させ、侍従長に、「日本は私以外の人間がみんな死んでしまうのではないか?」と問いかける。
「お言葉ですが、陛下は天照大御神の天孫であり、人間であるとは存じませぬ」と答える侍従長。天皇は「私の体は君と同じだ」と言う。答えに窮した侍従長に「怒るな、いわば冗談だ」と笑って、天皇は軍服に着替える。これから御前会議に出席するのだ。年老いた侍従の1人は、天皇に触れるのが畏れ多くて手が震えてどうしてもボタンがつけられない。天皇は、侍従の額の脂汗がにじみ出ているのをじっと見つめるだけだった...。
着替えた天皇は自分の口のにおいを嗅いで「臭い」と言う。そして「誰も私を愛していない。皇后と皇太子以外は...」とつぶやくのだった...。

御前会議で陸軍大臣は、「兵士たちは飢えに苦しむも戦意は高揚したまま、本土決戦に持ち込む用意があります」と涙を流しながら天皇に申し上げる。天皇は、明治天皇の歌を詠み、「明治天皇は平和を望んでいた」とつぶやく。天皇は、「国民に平和をもたらしたい」と降伏する用意があることを示唆するのだった...。

原題/THE SUN
製作/2005年
公開/2006年8月5日
   ロシア・イタリア・フランス・スイス映画 115分

監督/アレクサンドル・ソクーロフ
脚本/ユーリ・アラボフ

出演/イッセー 尾形
    :裕仁〈ヒロヒト〉「昭和天皇」/日本国天皇
   桃 井 かおり
    :良子〈ナガコ〉「香淳皇后」(裕仁の妻)
   佐 野 史 郎
    :「侍従長」(裕仁の側近)
   ロバート・ドーソン
    :ダグラス・マッカーサー/
            連合国総司令官・陸軍元帥
   つじ しんめい
    :「老僕」/侍従
   田 村 泰二郎
    :「生物研究所長」
   ゲオルギイ・ピツケラウリ
    :(マッカーサーの副官)
   守 田 比呂也
    :鈴木貫太郎/内閣総理大臣
   西 沢 利 明
    :米内 光政/海軍大臣
   六 平 直 政
    :阿南 惟幾/陸軍大臣
   戸 沢 佑 介
    :木戸 幸一/内大臣
   草 薙 幸二郎
    :東郷 茂徳/外務大臣
   津 野 哲 郎
    :梅津美次郎/陸軍大将
   阿 部 六 郎
    :豊田貞次郎/海軍大将
   灰 地   順
    :安倍 源基/内務大臣
   伊 藤 幸 純
    :平沼麒一郎/枢密院議員
   品 川   徹
    :迫水 久常/書記官長

映画チラシ・パンフレット販売
『映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック