映画「真夏のオリオン」パンフ

日本人の手によって書かれた1枚の楽譜「真夏のオリオン」が、64年の時を経て今、あの夏のすべてを語り始めた...。
1945年(昭和20)8月14日、第二次世界大戦・終戦前夜、太平洋。巨大戦力を誇るアメリカ駆逐艦に日本最後の希望「イ-77潜水艦」が挑む。海上の知将 vs 海中の天才。知力の限りを尽くした究極の攻防戦が始まった...。

1957年公開のアメリカ映画『眼下の敵』という作品がある。第二次世界大戦中のドイツ潜水艦とアメリカ駆逐艦の1対1の攻防を描いた作品であるが、両艦2人の艦長が繰り広げる人間対人間の信念と誇りのぶつかり合いがこのドラマの主軸だった。深海という極限状況下で息をひそめ、孤高の戦いを挑む潜水艦。その閉ざされた空間の中で、生と死を確実に共にすることを運命づけられた乗員たち。一方、海中からの魚雷攻撃の恐怖にさらされながらも、研ぎすまされた探知能力で、その見えざる敵を追いつめていく駆逐艦乗員。
彼ら一人一人の未来が、自らの判断に託されている過酷な責務を負う中で、2人の艦長はあくまでも冷静に、誇り高く、自分たちの艦を操る。すべての決着がついたとき、2人の艦長の間には、深い友情が生まれていた。本作の原点は、この名作にあったのだ。

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〈ストーリー〉
「現代」
雨の降る浜辺の町。倉本いずみは今、ひとりの人物を訪ねようとしていた。彼女の手には、英文で書かれた手紙が携えられている。アメリカから届いたその手紙は、こう始まっている。
「あの夏、私の祖父が何を失い、何を手にしたのか...。それを知りたくて、こうして手紙を書いています...」。
差出人の祖父は、かつてアメリカ海軍で駆逐艦の艦長として日本と戦い、輝かしい戦歴を誇った。にもかかわらず、終戦後は1度としてあの戦争の思い出を語ったこともなく、当時の品も一切手元に残さなかったという。しかし、その祖父の遺品の中に、ただひとつ大切に保管されていたもの。それが手紙に同封されていた楽譜であった。古びた手書きの楽譜には、いずみの祖母・有沢志津子のサインがあったのだ...。

いずみは過去を紐解くために、かつて日本海軍で潜水艦長を務めた祖父を知るただ一人の存命者・鈴木勝海を訪ねてきたのだ。海が望める展望台で鈴木老人と対面した彼女は、問いかける。
「日本とアメリカは戦争をしていた...それって殺し合っていたってことですよね?なのに、どうしてこの楽譜が戦っていた相手の手に渡ったのか、なぜ60年以上も大事にしまわれてきたのか...」。
「難しいことは何もない」そう言ってから鈴木老人は、いずみの疑問に答えるかのように遠い昔の記憶を語り始めた。
「私たちはみんな一生懸命だった。ただ、それだけです。でも、あの夏、倉本艦長と共にした2週間を、私は忘れたことはありません」。
いずみの眼下に広がる雨の向こうの海に、64年前の夏。1945年8月の紺碧の海原が広がり始めた...。

第二次世界大戦末期、沖縄南東海域。日本海軍は、米海軍の燃料補給路を叩くため、「イ-77潜水艦」をはじめとする最後の潜水艦隊を配備していた。日本の戦局は日に日に悪化をたどり、米軍の本土上陸が近い今、この作戦は最後の防衛ラインともいえた。
「イ-77」の艦長・倉本孝行は、同作戦に参加する「イ-81」の艦長・有沢義彦とは海軍兵学校からの親友であり、その妹・志津子とも互いに想いを寄せ合う仲だった。いつ戻るとも知れぬ作戦への出航前、志津子は倉本に手書きの楽譜を手渡した。イタリア語で「真夏のオリオン」と題されたその曲は、志津子が作ったもので、そこには倉本に宛てたメッセージが書き添えられていた。
「Oh Orione!
 Guida il mio amato
 Che non passa sbagliare
 la strada di ritorno!
 オリオンよ、愛する人を導け。
 帰り道を見失わないように。」


英題/LAST OPERATIONS UNDER THE ORION
製作/2009年
公開/2009年6月13日 日本映画 119分

監督/篠 原 哲 雄
原作/池 上   司『雷撃深度一九・五』
映画化原作/福 井 晴 敏
      飯 田 健三郎『真夏のオリオン』
脚本/長谷川 康 夫
   飯 田 健三郎
脚色/福 井 晴 敏

出演/玉 木   宏
    :倉本 孝行/日本海軍少佐・
             「イ-77潜水艦」艦長
   北 川 景 子
       :有沢志津子(義彦の妹/いずみの祖母)
   (二役):倉本いずみ(孝行の孫/現代)
   堂 珍 嘉 邦
    :有沢 義彦/日本海軍少佐・
             「イ-81潜水艦」艦長
   平 岡 祐 太
    :坪田  誠/日本軍医中尉・
             「イ-77潜水艦」軍医長
   吉 田 栄 作
    :桑田 伸作/日本海軍特務機関大尉・
             「イ-77潜水艦」機関長
   鈴 木 瑞 穂
    :鈴木 勝海(現代)/元日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」元水雷員
   吹 越   満
    :中津  弘/日本海軍大尉・
             「イ-77潜水艦」航海長
   益 岡   敏
    :田村 俊雄/日本海軍特務大尉・
             「イ-77潜水艦」水雷長
   黄川田 将 也
    :遠藤  肇/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」回天搭乗員
   太 賀
    :鈴木 勝海/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」水雷員
   古秦 むつとし
    :早川 伸太/日本海軍水兵・
             「イ-81潜水艦」水雷長
   奥 村 知 史
    :小島 晋吉/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」水測員
   松 尾 光 次
    :森  勇平/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」水雷員
   戸 谷 公 人
    :山下 寛二/日本海軍水兵・
             「イ-81潜水艦」水測員
   三 浦   悠
    :久保 憲明/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」回天搭乗員
   伊 藤 ふみお
    :有馬 隆夫/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」機関科員
   山 田 幸 伸
    :岡山 宏次/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」水雷員
   鈴木 拓(ドランクドラゴン)
    :秋山 吾朗/日本海軍水兵・
             「イ-77潜水艦」烹炊長
   デヴィッド・ウィニング
    :マイク・スチュワート/アメリカ海軍・
             駆逐艦「パーシバル」艦長
   ジョー・レヨーム
    :ジョセフ・フリン/アメリカ海軍・
             駆逐艦「パーシバル」副長

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『映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

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