映画「十三人の刺客」パンフ

名作として呼び声の高い『十三人の刺客』(1963年/監督:工藤栄一)が半世紀を経て、いま再び蘇る。現代に通じるスピード感や新しいキャラクターを加えて再構築された本作は、圧倒的なスケールとリアリティを追求した壮大なエンターテインメント大作です。
監督を務めるのは、日本映画界を牽引するヒットメーカーのひとりで、『クローズ ZERO』シリーズ、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』や『ゼブラーマン』シリーズから、『着信アリ』『ヤッターマン』までも手掛けた三池崇史監督。元作では50数騎が相手だったのに、本作では300騎になった理由は、「この13人の顔ぶれだと、松方さんひとりで50人ぐらい斬れちゃいそうだから」と言う。
両腕両足のない女を老中が役所広司の島田に見せる場面では、元々台本にはない過激なシーンとなった。女は首を斬られた弟を思い浮かべながら「みなごろし」の文字を口でいっきに書き上げる。迫真の演技の茂手木桜子さんに、監督は「うまい」とほめ通し、どんどん茂手木さんに注文をつけて撮影したという。

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〈ストーリー〉
江戸時代末期、弘化元年。老中・土井家の門前で、明石藩江戸家老・間宮図書〈ずしょ〉が、主君、明石藩主・松平斉韶〈なりつぐ〉を諌める訴状を残し、切腹し自害した。斉韶は生来の残忍な性分で色好みの激しい暴君だが、将軍・家慶の腹違いの弟で、明石藩松平家10万石の養子である。昨年の参勤交代の折、木曽上松陣屋にて尾張藩士・牧野靭負〈ゆきえ〉の息子・采女〈うねめ〉を惨殺し、嫁の千世を手込めにして自害させる事件を起こしていたが、斉韶には何のお咎めもくだされていない。それどころか、年が明ければ老中職に就任するということが決まっていた。このまま斉韶に天下のまつりごとを任せれば、災いは万民に及ぶ。だが老中・土井大炊頭〈おおいのかみ〉といえども、将軍の意向に背くことはできない。土井は考え抜いた末、公儀御目付〈おめつけ〉役の島田新左衛門に斉韶暗殺の命をくだしたのだ。斉韶に両腕、両の膝から先を切り落とされ、親兄弟をみなごろしにされた娘を目の当たりにした新左衛門は、天下万民のため為すべきことを悟る。これこそが泰平の世で探し求めていた、侍としての良き死に場所だ...。

斉韶は、自害した間宮の妻や息子、嫁、孫たちに縄をかけ、次々に弓で射殺していた。腹心の鬼頭半兵衛が必死で止めるのもかまわず、斉韶は子供にとどめを刺す。だが、この不祥事に対しても、斉韶には何のお咎めもない。それで天下の仕置きを預かる老中の面目は保てるのか。鬼頭は近習の出口源四郎に老中・土井家の屋敷を探らせ、島田新左衛門が斉韶暗殺を企てていることを掴んだ。鬼頭と新左衛門はかつて同門で競い合った仲、お互いの力量は承知している。今回の参勤交代はいかような手だてを尽くしても、不測の事態に備えなければならなかった...。

新左衛門は、暗殺計画を実行に移す仲間を集めるために奔走していた。御徒目付組頭・倉永左平太、島田家に居候している剣豪の浪人・平山九十郎をはじめ、倉永の配下、三橋軍次郎、浪人で槍の使い手・佐原平蔵、そして、侍として生きる道を見出せず、酒と女と賭博におぼれていた甥の新六郎など、新左衛門の元には12名の刺客たちが集まった。
敵は10万石。時も人も足りない。新左衛門の一世一代の大博打がはじまる...。

新左衛門の心はすでに決まっていた。中山道の宿場のひとつ、落合宿で斉韶一行を迎え討つ。参勤交代で江戸から明石へ戻る道中、一行は木曽を抜ける。木曽は北が天領、南は尾張領が境だ。そこで、昨年、息子夫婦を殺された牧野靭負に力添えを頼み、尾張中納言の名を借りて、斉韶の尾張領内通行お断りのふれを出す。それで斉韶一行は尾張領木曽と尾張本領の間にある苗木藩を通る。そして落合宿に備えを作り、一行を迎え討つ計画だ!

新左衛門たちは斉韶一行の前に出るため、馬を遮二無二走らせた。途中の宿場で、鬼頭が雇った十数人の浪人たちに襲われる新左衛門。恐れるほどの相手ではなかったが、幾度も襲われればいずれ怪我をすることにもなる。それで新左衛門は狙われやすい一本道の街道を離れ、山に入ることに決めた。しかし藪が続く山道で道に迷ってしまう。そうこうしていると突然、藪がひらけ、大木に吊るされた男が現れた。その男、木賀小弥太は、頭の女・ウバシに手を出して仲間とはぐれた山の者だという。小弥太の案内で新左衛門たちは無事に街道に戻ることができた。そして、山に戻れないという小弥太を13人目の刺客に加え、落合宿に急ぐのだった...。

製作/2010年
公開/2010年9月25日 日本映画 141分

監督/三 池 崇 史
原作/池 宮 彰一郎『十三人の刺客』
脚本/天 願 大 介

出演/役 所 広 司
    :島田新左衛門/御目付〈おめつけ〉
   山 田 孝 之
    :島田新六郎(新左衛門の甥)/旗本の三男
   伊勢谷 友 介
    :木賀小弥太/山の民
   伊 原 剛 志
    :平山九十郎(島田家の居候)/浪人
   松 方 弘 樹
    :倉永左平太/御徒目付〈おかちめつけ〉組頭
   稲 垣 吾 郎
    :松平 斉韶〈なりつぐ〉(将軍・徳川家慶の異母弟)
                        /明石藩主
   市 村 正 親
    :鬼頭半兵衛/明石藩御用人
   沢 村 一 樹
    :三橋軍次郎/御小人目付〈おこびとめつけ〉組頭
   古 田 新 太
    :佐原 平蔵/浪人
   高 岡 蒼 甫
    :日置八十吉(倉永家の配下)/御徒目付
   六 角 精 児
    :大竹 茂助(倉永家の配下)/御徒目付
   波 岡 一 喜
    :石塚 利平(島田家の配下)/足軽
   近 藤 公 園
    :堀井 弥八(三橋家の配下)/御小人目付
   石 垣 佑 磨
    :樋口 源内(三橋家の配下)/御小人目付
   窪 田 正 孝
    :小倉庄次郎(平山九十郎の門弟)
   松 本 幸四郎
    :牧野 靭負〈ゆきえ〉/尾張家木曽上松陣屋詰
   内 野 聖 陽
    :間宮 図書〈ずしょ〉/明石藩江戸家老
   光 石   研
    :浅川十太夫/明石藩近習頭
   岸 部 一 徳
    :三州屋 徳兵衛/落合宿庄屋
   平   幹二朗
    :土井大炊頭〈おおいのかみ〉利位〈としつら〉/
                      江戸幕府老中
   吹 石 一 恵
       :お艶(島田新六郎の恋人)/芸妓
   (二役):ウパシ/山の女
   谷 村 美 月
    :牧野 千世(采女の嫁)
   斎 藤   工
    :牧野 采女〈うねめ〉(靭負の息子)
   阿 部 進之介
    :出口源四郎/明石藩近習
   茂手木 桜 子
    :「両腕両足を切られた女」

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