映画「ヒーローショー」パンフ

本作は、監督生活35年を迎えた井筒和幸監督の3年ぶりの最新作でリアルを徹底した、青春・バイオレンス・エンターテインメントです。
井筒の過去の作品と比べてもその暴力生、猥雑さ、時代の空気感、リアリティ、ストーリーの緻密な構成など、すべてがパワーアップした限界を超えた衝撃作になっています。井筒監督も、「今までは『この辺でまとめておこう』というのがあったが、今回はリミットを作らずとことんやってやろう!という気でやった」と語っています。その過激さは、セックスシーン、暴力シーンともに、映倫からR-15指定となったが、これも徹底したリアリズムの代償といえます。

夢にもバイトにも真剣になれないユウキと、恋人と店を開くために調理師免許を取ろうとしている元自衛隊で配管工の勇気。対照的でありながら、今どきのごく普通の若者像を体現している2人の主人公が、ある女の取り合いのもつれから思いも寄らない事件に巻き込まれ出口を求めて暴走する...。

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〈ストーリー〉
芸人養成所MSC卒業公演ステージ。相方と舞台に立った鈴木ユウキは、今日もうっかりセリフが飛んでしまう。暗い気分で会場をあとにすると、いきなりヘッドロックをかけてくる男がいた。先輩で元相方としてコンビを組んでいた剛志だった。2人はかつて「フジヤマ・ボーイ」としてスターを目指していたが、剛志はそのあまりに狭き門に一足早く足を洗っていたのだ。やがてユウキは中野の狭いアパートに帰ってくるが、そこで迎えてくれるのは、息子が夢に向かって真面目に頑張っていると信じている田舎の母からの宅急便と、パソコンゲームの中の「妹」だけ。サボってばかりいたバイトもクビになり、何をやってもうまくいかないユウキだった...。

翌日、ユウキは剛志が紹介してくれたバイトの現場、住宅展示場の中で行われている「電竜戦士ギガチェンジャー・ショー」の会場にいた。剛志の彼女だという美由紀が司会を務めるこのショーは、怪人バクゲイルに襲われた美由紀が助けを呼ぶと、5人の戦士たちが現れるというもの。正義のヒーローたちが悪人をやっつけるというショーだ。怪人を演じているのは剛志で、ギガレッドを演じる俳優志望のノボルと、ギガブルー役のツトムは剛志をどこかバカにしているような態度だった。
ユウキは、とりあえず悪の手下その1からショーに参加することになったが、ある日、ノボルが剛志の恋人・美由紀と寝ていたことがバレ、剛志とノボルはショーの最中にも関わらず、構成を無視して殴り合いの大ゲンカを繰り広げてしまう。その後も彼女を寝取られた剛志の怒りは収まらなかった。サーフショップで働く、龍のタトゥーを入れた鬼丸に相談すると、大学生の1人や2人、軽く脅してカネを巻き上げてやると息まく。翌日、大学に乗り込んだ鬼丸たちは、ノボルとツトムを散々痛めつけ、大金を脅迫する。観念したノボルとツトムは、渋谷で出会い系サイトを経営者しているツトムの兄・拓也のもとへ金を借りに行くが、拓也は、逆に剛志たちを返り討ちにする計画を立てる。それは拓也の自衛隊時代の友人で、その凶暴さとカリスマ性から地元でも評判の悪友・石川勇気を仲間に引き入れることだった。

勇気は、今は配管工をしているが、バツイチで年上の恋人・あさみと一緒に、いずれ石垣島でレストランをやりたいと考えていた。あさみと暮らすためにアパートを借りて、調理師免許を取ることも考えていたが、現実は思うようにいかなかった。さらにあさみの元亭主が死んだ知らせが入った日、あさみから子供がいることを打ち明けられてしまう。どこかむしゃくしゃしていた勇気は、久しぶりに旧友から飛び込んできた頼みに、昔の腕が鳴るのだ。

拓也たちの罠とも知らず、金を受け取るために勝浦まで呼び出された鬼丸と剛志を待っていたのは、勇気とその弟分のヒロト、拓也らによる壮絶なリンチだった。鬼丸と剛志はボコボコに殴られ、断りきれずについてきたユウキもなす術なく巻き込まれていくしかない。やがてリンチがエスカレートし、ついに鬼丸が動かなくなった。そして、「お前ら全員、死刑だ!」とわめく剛志に、さらにバットが頭に振り落とされる。息を呑む一同。ついに剛志も動かなくなってしまった。予期せぬ展開に焦りといら立ちを抑え切れない勇気たちは、鬼丸と剛志を埋めることを決めるのだが...。

英題/THE HERO SHOW
製作/2010年
公開/2010年5月29日 日本映画 134分

監督・脚本/井 筒 和 幸
脚本/吉 田 康 弘
   羽 原 和 幸

出演/後 藤 淳 平(ジャルジャル)
    :石川 勇気/配管工
   福 徳 秀 介(ジャルジャル)
    :鈴木ユウキ/芸人志望
   ちすん
    :あさみ(勇気の恋人)
   米 原 幸 佑(RUN & GUN)
    :ツトム(拓也の弟)/大学生
   石 井 あ み
    :美由紀(剛志の恋人)
   桜 木 涼 介
    :剛志(ユウキの元相方)
   松 永   隼
    :ノボル/大学生
   林   剛 史
    :拓也(勇気の自衛隊仲間)/出会い系サイト経営者
   落 合 扶 樹
    :ヒロト(勇気の弟分)/ヤンキー
   阿 部 亮 平
    :「鬼丸」(剛志の友達)
   ジェントル(ミルククラウン)
    :(鬼丸の弟)
   永 田   彬(RUN & GUN)
    :星野(百合子の恋人)/ピザ宅配人
   木 下 ほうか
    :(あさみの叔父)/コンビニエンスストア経営者
   結 城 しのぶ
    :石川百合子(勇気の母)
   升     毅
    :村川 悟司/市長候補
   大 森 博 史
    :(拓也、ツトムの父)
   光 石   研
    :「バナナ工場バイト長」
   筒 井 真理子
    :(ユウキの母)/タコ焼き屋
   加 世 幸 市
    :(ユウキの父)/タコ焼き屋

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『映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

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