映画「瀬戸内少年野球団・青春篇/最後の楽園」パンフ

本作の原作は、阿久悠が「週刊宝石」に連載、光文社文庫から出版されている長篇小説。主人公の名前こそそれぞれ変わっているが、まぎれもなくこれはあの『瀬戸内少年野球団』に登場した三人の少年少女、竜太、武女〈むめ〉、バラケツが十年後の東京で再会するという物語です。
瀬戸内海の淡路島を舞台に、終戦直後のニッポンを、子供たちの眼、子供たちの生活を通して活写した『瀬戸内少年野球団』は84年に映画化され大ヒットしたが、その原作となった阿久悠の自伝的小説は、主人公の高校時代を描いた「紅顔期」を経て、大学時代の「最後の楽園」へと書き継がれてきました。「最後の楽園」の舞台になるのは、昭和31年から32年にかけての「昭和30年代」の入口にあたる時代です。経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した年(31年)であり、「太陽の季節」がブームになった年です。映画製作者としてもこの映画化に熱意を燃やす阿久悠は、アフロ、サングラス、太陽族、プレスリー等のファッション、風俗が一斉に花開いたこの時代を再現することによって、現在に全く新鮮なかたちでアピールする「愛と青春の夢」を描こうと意図したのです。

画像
画像
〈ストーリー〉
明大生になったばかりの櫟〈いちい〉壮介は、故郷の淡路島から上京してきた無二の親友、不破二郎と再会した。
「父ちゃん闇屋、兄ちゃん詐欺師、姉ちゃんパン助ときたら何ぞ天下でも狙わんことにはな」と鼻息の荒い二郎は戦後初の世界チャンピオン・白井義男に憧れ、ボクサー志願を決めている。
壮介は、何かもうひとつ目的が見つからないまま都会生活を送っていたが、二郎にそう言われると思わず、「俺は...俺は二宮菜木を探す」と口に出した。
菜木は、淡路で戦後の短い時間を彼らと一緒に過ごした美少女で、壮介にとっても二郎にとっても思い出すだけで胸が痛くなるようなマドンナだった。
それから一年が過ぎようとしていたが、壮介と二郎の共同下宿生活にはさしたる変化もなく、菜木探しを口にした壮介も一向にそのテーマに向かって動く出す気配はない。それどころか階下の部屋に住む気の良いストリッパーの「ミッキー・マッキー」こと三木牧子と肉体関係を結んだりして二郎を憤慨させた。
そして遂に菜木の消息が知れたというニュースをもって、二郎が部屋を飛び込んでくる日がやってきた。四谷三丁目にある「亜米利加囃子」という酒場。そこに行けば菜木に会えるという。
なけなしの金を握りしめ、高ぶる心を押さえてその夜、「亜米利加囃子」に現われた二人だったが、期待は裏切られた。バーテンダーのジョージ三田村は、確かに彼女は店でピアノを弾いていたが、数日前から姿を見せなくなったと言うのだった...。

製作/1987年
公開/1987年1月24日 日本映画 113分

監督・脚本/三 村 晴 彦
原作/阿 久   悠
   『瀬戸内少年野球団・青春篇/最期の楽園』
脚本/河 本 瑞 貴

出演/田 原 俊 彦
    :櫟〈いちい〉壮介/「明治大学」学生
   鷲 尾 いさ子
    :二宮 菜木/少女
   黒 崎   輝
    :不破 二郎(壮介の親友)/ボクサー志望青年
   佐 藤 浩 市
    :唐木三四郎/劇団「黒頭巾」リーダー
   中 村 久 美
    :三木 牧子「ミッキー・マッキー」/ストリッパー
   吉 行 和 子
    :はな
   ケーシー 高峰
    :ジョージ三田村/酒場「亜米利加囃子」バーテンダー
   原 田 大二郎
    :江崎/実業家
   塩野谷 正 幸
    :二宮  雄(菜木の兄)
   寺 田   農
    :堂上/映画監督
   根 上   淳
    :滝山 幸作(菜木のピアノ師匠)
   小 山 明 子
    :(菜木の母)

映画チラシ・パンフレット販売
『映画パンフ・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック