映画「黄色い涙」パンフ

話題作を次々と手掛ける映画監督・犬童一心。それはまだ、彼がひとりの映画少年に過ぎなかった頃の話である。
1974年(昭和49年)11月。NHK銀河テレビ小説で「黄色い涙」というドラマが放送されていた。原作はアンダーグラウンドな存在ながら数多くの叙情的な傑作を残し、後に第一線で活躍する同業者たちに大きな影響を与えることになる漫画家・永島慎二の同名作。そして、脚本は市川森一。彼にとってこの作品は脚本家として大きく飛躍するきっかけとなった。
物語の舞台は1963年(昭和38年)の東京、阿佐ヶ谷。池田内閣による所得倍増計画のもと、日本は高度経済成長に湧き、誰もが今日よりも明日、明日よりも明後日に豊かな未来が広がると確信していた。翌年には東京オリンピックや東海道新幹線の開通も控えていた。そんな時代に逆走するかのように、ドラマの主人公である若者たちは芸術家としての夢を追いながら、その日暮らしの生活を送っていた。そして、やがて立ちはだかる現実を前に挫折しながらも、それぞれの人生を歩んでいこうとする若者たち。そのリアリティを丹念に描いたこのドラマに14歳の映画少年は強く惹き付けられた。「そしていつかこのドラマを自分の手で映画にしよう」と。
それから32年もの月日が流れた2005年。かつての少年は日本を代表する映画監督となっていた。そしてこの年の夏、犬童監督は嵐のコンサートに触れ、この若者たちで「黄色い涙」を撮ろうと思ったのだった...。

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〈ストーリー〉
1963年、晩春。早朝の大宮駅と赤羽駅にそれぞれが「夢見る卵」である4人の若者たちがいた。漫画家の村岡栄介、歌手の井上章一、画家の下川圭、小説家の向井竜三。彼らはある計画を実行しようとしていた。その計画とは、栄介が癌に侵された母・きぬを故郷の富山から東京の大病院に入院させるために考えたものだった。
若者たちはみな東京の阿佐ヶ谷で暮らしていた。栄介は行きつけの喫茶店「SHIP」で求人広告をメモしていた竜三、食堂で無銭飲食をしようとした圭、栄介が住むアパートの隣人である章一にアルバイトとして医者に扮してもらい、東京に行くことを嫌がるきぬを病院まで送り届ける手助けをして欲しいと頼んだのだ。
そして、迎えた当日。栄介は3人に芝居をしてもらい、妹・康子に付き添われたきぬを病院へ搬送することに成功する。

阿佐ヶ谷にある食堂「さかえや」。バイト代を、礼の言葉とともに3人に栄介。食堂の娘・時江がカツ丼を4人のもとに運んでくる。時江と章一は、互いにほのかな想いを寄せていた。しかし、章一は北海道の実家へ帰ると時江に告げる。食事を終え、店の外で別れの挨拶を交わす4人。
「それぞれ道はちゃうけど、ま、いっぱしになったら、また銀座かどっかで会うこともあるやろ...」と竜三。そこに、米屋で働く勤労青年・勝間田祐二が章一に別れを言いにやってくる。栄介を残して、4人が去っていく。

数日後。栄介の六畳一間のアパートに突然、圭がやってくる。さらに竜三が警察に厄介になったとの電話が入り、身元引受人として栄介が呼ばれる。そして章一も「田舎、つまんなくて...」と栄介の部屋を訪ねてきた。章一の出戻りを喜ぶ時江。
再会を祝して酒を呑もうということで、買い出しに行こうとする栄介を呼び止める女がいた。アシスタント時代をともにした西垣かおるだった。当時ふたりは恋仲にあったが、かおるは漫画家になることを諦め結婚し、人妻となっていた。
その日の深夜。栄介の部屋で酒を呑み、唄い、夢を語り合う4人。こうして、彼らの共同生活が始まったのだ...。

製作/2007年
公開/2007年4月14日 日本映画 128分

監督/犬 童 一 心
原作/永 島 慎 二『黄色い涙』
脚本/市 川 森 一

出演/二 宮 和 也(嵐)
    :村岡 栄介/漫画家
   相 葉 雅 紀(嵐)
    :井上 章一/歌手
   大 野   智(嵐)
    :下川  圭/画家
   櫻 井   翔(嵐)
    :向井 竜三/小説家
   松 本   潤(嵐)
    :勝間田祐二/米屋で働く勤労青年
   香 椎 由 宇
    :時江/食堂「さかえや」看板娘
   韓   英 恵
    :村岡 康子(栄介の妹)
   高 橋 真 唯
    :弓子/謎の美少女
   菅 井 き ん
    :よね/アパート大家・たばこ屋店主
   志 賀 廣太郎
    :林田/喫茶店「SHIP」マスター
   本 田 博太郎
    :貞吉/食堂「さかえや」店主
   田 畑 智 子
    :西垣かおる(栄介の元恋人)
   松 原 智恵子
    :村岡 きぬ(栄介の母)

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『映画パンフ・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

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