●周防正行 監督作品

★SUO MASAYUKI
周防監督は、『Shall we ダンス?』撮影中にヒロインを演じた草刈民代と恋に落ち、同作上映中に結婚を発表し、話題を呼びました。


1956年(昭和31)10月29日、東京都に生まれる。浪人中に名画座に通い、特に小津安二郎に傾倒した。立教大学在学中からピンク映画の助監督となり、高橋伴明、若松孝二らに付く。84年、『変態家族・兄貴の嫁さん』で監督デビュー。小津監督へのオマージュが色濃く見られる作品で、ピンク映画ながら一部の評論家が強く支持し、話題となる。

テレビドラマや伊丹十三監督の『マルサの女』(87年)のメイキングビデオの演出などを手掛けた後、89年に『ファンシイダンス』で一般映画を初監督。父を継いで僧侶になるための修行をする青年の姿をコミカルに描いた作品で、主役の本木雅弘が坊主頭で熱演し、話題を呼んだ。

再び本木と組んだ『シコふんじゃった。』(91年)では、大学の弱小相撲部の活躍を涙と笑いで描き、ヒットさせる。日本アカデミー作品賞など多くの賞も贈られ、周防の名前は、強く印象づけられることとなった。

その4年後の96年に『Shall we ダンス?』を監督。社交ダンスに熱中する人たちの姿を心温まるタッチで描き、若者だけでなく、多くの中高年の足を劇場に運ばせ、大ヒットを記録した。日本アカデミー賞でほとんどの賞を獲得するなど、主要映画賞を独占。その後、ヒロインの草刈民代と結婚する。本作は、ハリウッドでもリメイクされ、日本では2005年に公開。主演は役所広司の役を、リチャード・ギアが、草刈民代の役をジェニファー・ロペスが演じ話題を呼ぶ。

07年には『Shall we ダンス?』以来、11年ぶりに監督した社会派法廷ドラマ『それでもボクはやってない』を発表。身に覚えのない痴漢容疑で逮捕された青年の法廷での闘いを通し、刑事裁判の実情を描く。

11年には、フランスの巨匠振付家ローラン・プティによるバレエ作品を、再構成・演出した『ダンシング・チャップリン』。監督の夫人でもある草刈民代が全7役を演じ華麗なダンスを披露した。

翌12年、『Shall we ダンス?』のキャスト、役所広司と草刈民代が16年ぶりに顔を合わせ、一転してシリアスな社会派ドラマに挑んだ『終〈つい〉の信託』を発表。死期が迫った男からその時が来たら楽にしてほしいと頼まれる女医の物語で、草刈民代が熱演する。

来年(2014年)には、新進女優・上白萌音を主役に抜擢した新作『舞妓はレディ』が公開される。

画像
〈周防正行 監督作品〉
〈1984(昭和59)年〉
 変態家族・兄貴の嫁さん
   (出演:風かおる、下元史朗、大杉漣)
〈1989(平成元)年〉
 ファンシイダンス
   (出演:本木雅弘、鈴木保奈美、大沢健、竹中直人)
〈1991(平成3)年〉
 シコふんじゃった。
   (出演:本木雅弘、清水美砂、竹中直人、田口浩正)
〈1996(平成8)年〉
 Shall we ダンス?
   (出演:役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子)
〈2007(平成19)年〉
 それでもボクはやってない
   (出演:加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、山本耕史)
〈2011(平成23)年〉
 ダンシング・チャップリン
   (出演:ルイジ・ボニーノ、草刈民代)
〈2012(平成24)年〉
 終の信託
   (出演:役所広司、草刈民代、浅野忠信、大沢たかお)


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