映画「幻肢〈げんし〉」チラシ

日本ミステリー界にこの人ありと言われる島田荘司。デビュー作「占星術殺人事件」が、現存する全ての国内ミステリー作品からベスト100を選出する2012年「東西ミステリーベスト100」で、1位「獄門島」(横溝正史)、2位「虚無への供物」(中井英夫)に次いで3位にランクインされるなど、日本を代表するミステリー作家の一人です。
本作は、奇抜な着想、巧妙なトリック、読むものを幻惑させるストーリーテリングで、数多くの話題作を発表し続けている島田荘司の初映画作品で、映画の為の書き下ろしという企画で実現したラブ・ミステリーです。

『幻肢〈げんし〉とは?』
不慮の事故で自分の手や足を失った時、喪失のショックが自我の崩壊に向かうのを防ぐ為、脳が防衛機能を発揮し手や足の幻をみせて、精神の安定をはかろうとする事。

『TMSとは?』
経頭蓋磁気刺激(けいとうがいじきしげき)法のこと。TMSは日本ではまだあまり知られていない治療法であるが、アメリカにはTMS治療機のある病院が約500あり、抗うつ薬が効かない場合の手段としてTMSを試すことを精神医学会がガイドラインで推奨している。通常、うつ病の人は前頭野などの活動が低下している場合が多い。TMSは脳に磁気刺激を与え活性化させ、症状を改善させるのだ。

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〈ストーリー〉
突然、雅人は病院のベッドで目覚める。自分に何が起きたのかわからない。
見舞いにきた友人の亀井は「おまえは車ごと崖から落ちたのだ」と告げる。精密検査の結果、頭に外傷はなかった。しかし、雅人には事故当日の記憶がない。記憶障害と診断され入院生活を続ける。そんな時、亀井から恋人の「遥」と車でデートにでかけて事故にあったのだと言われる。自分に恋人がいたこと、名前が遥ということ、全てを忘れてしまっている雅人は衝撃を受ける。恋人のことを思いだせない彼は徐々に精神状態が不安定に...。携帯の画面に残っている遥の写真にも覚えがない。精神障害になり無為な日々を過ごしていたある日、亀井が雅人に意外な話をもちかける。
「TMS治療を受けてみないか?」

TMSとは、うつ病の治療にも用いられている「経頭蓋磁気刺激法」と呼ばれる治療で、雅人が大学の研究課題として選んでいた精神科の先進医療である。TMSを応用して脳の特定の部位に刺激を与えることで精神治療にも効果があるはず、という仮説は雅人が授業で発表していた。自分を実験台にしてTMS治療を受けることにした雅人。やがて彼の周辺で奇妙なことが起こり始めるのだった...。


公式サイト、http://genshi-movie.com/index.html

英題/PHANTOM LIMB
製作/2014年
公開/2014年9月27日  日本映画  92分

監督・脚本/
   藤 井 道 人
原作/島 田 荘 司『幻肢』

出演/吉 木   遼:神原 雅人/大学生
   谷 村 美 月:糸永  遥(雅人の恋人)
   宮 川 一朗太:川端/病院 准教授
   遠 藤 雄 弥:亀井  健(雅人の友人)/大学生
   佐 野 史 郎:宮沢/大学 教授


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『映画パンフ・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

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