映画「JSA」パンフ

1999年10月28日、午前2時16分。
11発の銃声、2つの死体。
共同警備区域(JSA)で何が起こったのか...?
分断された国家の威信を賭けた事件が勃発。不明な1発の弾痕が謎を呼ぶ...。

南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。生き残った南北の兵士たちは何故か互いに全く異なった陳述を繰り返した。両国家の合意のもと、中立国監督委員会は責任捜査官として韓国系スイス人である女性将校・ソフィーを派遣した。彼女は事件の当事者たちと面会を重ねながら徐々に事件の真相に迫っていく。そこには全く予想外の「真実」が隠されていた...。
画像
画像

『軍事境界線非武装地帯(DMZ=Demilitarized Zone)』
西は江華島、喬桐(キョドン)の端から開城(ケソン)の南側にある板門店を経て、中部地域の鉄原(チョロン)を通って東海岸の高城(コソン)に至るまでの全長248kmに及ぶ軍事境界線から、南北にそれぞれ2kmずつ分割された幅4kmの地域を、非武装地帯と呼ぶ。
軍事境界線(38度線)は、南北両国家の合意のもとに定められた国境ではなく、1953年に朝鮮戦争が停戦した際の便宜的な戦争停戦ラインであり、朝鮮半島が依然として準戦時下体制にあることを物語る。約6,400平方メートルにも及ぶ広大な一帯には膨大な数の地雷が埋められているとされるが、原始状態の自然の生態系がそのまま保存されており、人間以外の動植物にとっては緑豊かな「自然の楽園」となっています。

画像
画像

『板門店/共同警備区域(JSA)』
北朝鮮、開城(ケソン)の南側に位置する板門店はもともと地域の名称であり、厳密には共同警備区域(JSA)が会談場の正式名称です。軍事境界線を中心とした直径800mの円形状のこの地域は、公式的に国連軍と北朝鮮軍が共同警備を担当しているため共同警備区域と呼ばれ、南北双方の行政管轄権外にある特殊な地域となっています。かつてJSA内では南北警備兵が自由に行き来することを許されていたが、1976年に起きた「ポプラの木事件」以後、軍事境界線上に幅50cm×高さ5cmのコンクリートの線が設置され、南北警備兵が線を挟んでにらみ合う状態が現在まで続いています。

〈ストーリー〉
南北朝鮮分断の象徴的空間、板門店/共同警備区域(JSA)。ある晩、北朝鮮側歩哨所から激しい銃声が夜の闇を裂いて響き渡った。南北両兵士が関わった殺人事件の解明は、些細な事でも緊迫の度を深める。それで両国家の合意のもと、スイスとスウェーデンからなる中立国監督委員会に委ねられた。捜査に当たったのは、韓国籍の父を持つ、スイス軍女性将校、ソフィー・チャンであった。

南の主張は、北側が軍事境界線を越え、南の兵士を拉致・監禁したが、兵士は自力で逃げ帰った。その時、やむなく北朝鮮軍兵士を2名射殺したというもので、北朝鮮の挑発行為と決めつけた。その逃げ帰ったイ・スヒョク兵長の陳述書も、夜間外で用をたしていた時、いきなり連れ去られたというものだった。その後、歩哨所の異常に気付いた韓国軍は、逃げ帰るスヒョクを援護し橋を挟んで双方で銃撃戦となった、というのが南側による事件の経緯であった。
対する北朝鮮の主張は、右肩を撃たれたオ・ギョンピル士官の陳述書が明らかにするとうり、南の兵士1名が国境を越えて歩哨所に侵入し、上尉と兵士を殺害した奇襲テロ攻撃であると韓国を非難するものだった。

ソフィー・チャンは、北朝鮮兵の遺体を検死した。その結果、チョン・ウジン兵士は8発の弾痕から衝動的に撃たれたものだが、上尉のものは2発の銃弾で冷静に殺害されたと判断された。同じ殺害場所に居合わせながら、この差は一体何を物語るのだろうか...?
ソフィーは、国の思惑が絡んだ相反する双方の陳述書とは別に、事件の当事者である北の士官ギョンピルと南の兵長スヒョクの取調べを始めたが、2人は陳述書以上の内容を語ろうとはしなかった。事件当日、スヒョクと一緒に南側の歩哨所に勤務していたナム・ソンシク1等兵や、スヒョクを知る者たちに聞くが決定的な証言は掴めない。それでソフィーは、現場に残された物的証拠によって解決の糸口を探ろうとする。
ギョンピルの撃たれた傷跡を含めて、北の兵に対して撃たれた弾丸の痕は11発。スヒョクが撃ったとされる銃には、15発の弾が装填されていたから、銃に残された弾は4発のはずだが、実際は5発。誰か別の人間が北の兵士に向けて発砲したのだろうか?
それに10発の弾丸は現場で発見されたが、あともう1発の弾丸はどこにも見つからなかった...。

原題/JSA (JOINT SECURITY AREA)
製作/2000年
公開/2001年5月26日 韓国映画 110分

監督・脚本/パク・チャヌク
原作/パク・サンヨン『共同警備区域JSA』
脚本/キム・ヒョンソク
   チョン・ソンサン
   イ・ムヨン

出演/ソン・ガンホ
    :オ・ギョンピル/北朝鮮軍士官
   イ・ビョンホン
    :イ・スヒョク/韓国軍兵長
   イ・ヨンエ
    :ソフィー・チャン/スイス軍将校
   キム・テウ
    :ナム・ソンシク/韓国軍一等兵
   シン・ハギュン
    :チョン・ウジン/北朝鮮軍兵士

映画チラシ(10円~)・新作パンフレット販売
『映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典』
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jidai2005/

"映画「JSA」パンフ" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント